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妊活にラクトフェリンが注目される理由とは?子宮内フローラとの関係を解説

妊活

妊活の情報を集めるなかで、「ラクトフェリン」や「子宮内フローラ」という言葉を見かけたことはありませんか。

最近は、子宮内フローラを調べる検査を取り入れるクリニックも増え、ラクトフェリンが妊活中の方から注目される機会も増えています。

子宮内の善玉菌のバランスは、着床や妊娠との関連が報告されており、近年注目されている研究テーマのひとつです。

一方で、「ラクトフェリンって、そもそも何?」と思っている方や、「子宮内フローラを整えることは妊活に関係があるの?」と気になっている方もいるでしょう。

この記事では、ラクトフェリンが注目される理由や子宮内フローラとの関係、取り入れる際のポイントや注意点まで、順を追ってわかりやすく解説します。

ラクトフェリンとは?妊活で注目される理由

ラクトフェリンは、母乳や涙、唾液などに多く含まれるタンパク質です。

免疫機能や鉄の代謝に関わる成分として古くから知られており、近年は妊活の分野でも注目されるようになりました。

ここでは、ラクトフェリンがどのような成分で、なぜ妊活で取り上げられるようになったのかを見ていきます。

あわせて、「子宮内フローラ」とはどのようなものなのかについても、わかりやすく紹介します。

ラクトフェリンの基本的な働き

ラクトフェリンは、「鉄結合性タンパク質」と呼ばれ、細菌の増殖に必要な鉄と結びつく性質を持っています。

こうした特徴から、一部の細菌の増殖を抑える働きや、体を守る機能との関わりがあることが報告されています。

また、免疫機能や鉄代謝との関係についても研究が進められており、さまざまな働きを持つタンパク質として注目されています。

こうした特徴から、ラクトフェリンはさまざまな分野で研究が進められてきたタンパク質です。

ナチュラルチーズなどの食品にもわずかに含まれますが、妊活で用いられる量を食事だけで補うのは難しいとされています。

妊活分野で注目されるようになった背景

ラクトフェリンが妊活で注目されるようになった背景には、子宮内フローラに関する研究が進んできたことがあります。

子宮内の細菌バランスと妊娠との関連が少しずつ明らかになり、その環境を整えることの大切さが注目されるようになりました。

こうした研究のなかで、ラクトフェリン(タンパク質)の摂取と子宮内のラクトバチルス(善玉菌)との関連が報告され、妊活中の方が取り入れるサプリメントのひとつとして関心を集めています。

また、ラクトフェリンは母乳にも多く含まれ、生まれたばかりの赤ちゃんの体を守る働きを担っているとされています。

こうした背景から、妊活の分野でも比較的取り入れやすい成分として注目されています。

ラクトフェリンへの関心が高まった背景には、子宮内フローラに関する研究の進展があります。

次の項目では、ラクトフェリンとの関わりを理解するために欠かせない「子宮内フローラ」と「ラクトバチルス」について見ていきましょう。

子宮内フローラとは何か

腸内フローラと同じように、子宮内にもさまざまな細菌が存在し、そのバランスが保たれていると考えられています。

なかでも中心になるのが、「ラクトバチルス属菌」と呼ばれる乳酸菌の仲間です。ラクトバチルス(善玉菌)は乳酸をつくり出し、子宮内を弱酸性に保つことで、ほかの細菌が増えにくい環境づくりに関わっています。

子宮内でラクトバチルスの割合が高い状態は、妊娠との関連が報告されており、妊活の分野でも注目されています。

子宮内は長く無菌だと考えられてきましたが、検査技術の進歩によって細菌が存在することがわかり、子宮内フローラの研究が進められるようになりました。

子宮内フローラとラクトフェリンの関係

子宮内フローラの状態が、妊娠のしやすさにどう関わるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。

近年の研究では、子宮内フローラのなかでも、ラクトバチルスが占める割合と、着床率や妊娠継続率との関連が報告されるようになってきました。

また、ラクトフェリンは、そのラクトバチルスとの関わりについても研究が進められています。

ここでは、現在報告されている研究内容をもとに、ラクトフェリンと子宮内フローラの関係をわかりやすく見ていきましょう。

ラクトバチルス比率と着床率の関係

臨床研究では、子宮内のラクトバチルス比率が90%以上の方は、それ未満の方と比べて、着床率や妊娠継続率が高い傾向にあると報告されています。(Moreno らの研究 2016

また、この研究では、ラクトバチルス比率が90%以上の方は、90%未満の方と比べて、着床率は約3倍、継続妊娠率は約4倍高かったことが報告されています。

一方で、ラクトバチルスの割合が低く、ほかの細菌が多い状態では、子宮内の環境が着床に適した状態になりにくい可能性も指摘されています。

その理由のひとつとして、子宮内膜の免疫バランスが変化し、受精卵が着床しにくくなる可能性が考えられています。

このように、子宮内のラクトバチルスの割合は、着床や妊娠継続との関連が報告されており、子宮内フローラを考えるうえで重要なポイントのひとつです。

子宮内ラクトバチルス比率と妊娠成績の関係(報告例)

ラクトバチルス比率 着床率 継続妊娠率
90%以上 高い傾向 高い傾向
90%未満 約1/3に低下 約1/4に低下
低い状態 着床しにくい可能性が示唆 流産リスクの増加

ラクトフェリンが善玉菌を増やすメカニズム

ラクトフェリンが妊活で注目されている理由のひとつが、子宮内フローラとの関わりです。

ラクトフェリンには、雑菌が増えるために必要な鉄と結びつく性質があり、雑菌の増殖を抑える働きがあると考えられています。

一方で、ラクトバチルスのような乳酸菌は、鉄にあまり依存せずに増えることができるとされています。

そのため、雑菌が増えにくい環境になり(=悪玉菌が減る)、結果としてラクトバチルスが保たれやすい状態(=善玉菌が優位になりやすい)と考えられています。

ラクトフェリンは善玉菌を直接増やすというよりも、善玉菌が育ちやすい環境づくりをサポートする成分と考えると、イメージしやすいでしょう。

臨床研究で報告されている効果

実際の研究でも、ラクトフェリンと子宮内フローラとの関わりを示す結果が報告されています。

例えば、不妊症の方9名を対象に、抗生物質を1週間投与したあと、腸溶性ラクトフェリンを1日300mg、2か月間摂取してもらった研究では、全例で子宮内のラクトバチルス比率の増加が報告されました。

また、早産を繰り返す難治性の細菌性腟炎の方が、ラクトフェリンを取り入れたあとに妊娠に至った症例も報告されています。

ラクトフェリンと子宮内フローラとの関わりは、少しずつ研究が進んでいますが、現時点ではまだ研究段階のテーマです。

研究結果は少しずつ積み重ねられていますが、効果には個人差があり、ラクトフェリンだけで妊娠につながるわけではありません。

サプリメントを取り入れる場合も、生活習慣の見直しや必要な治療とあわせて考えることが大切です。

ラクトフェリンの効果的な摂取方法と注意点

ラクトフェリンを取り入れるなら、摂取量の目安や製品の選び方も知っておきたいところです。

ラクトフェリンは食品にも含まれていますが、妊活で研究されているような量を食事だけで摂るのは難しいとされています。そのため、サプリメントを選択肢のひとつとして取り入れる方も少なくありません。

ここでは、摂取量の目安や製品の選び方、続け方のコツ、そして取り入れるときの注意点を見ていきましょう。

摂取量の目安と腸溶性タイプの選び方

ラクトフェリンを妊活目的で摂る場合、1日300〜800mgが目安とされています。

一般的な健康維持では100〜200mg程度が目安とされますが、子宮内フローラとの関わりを調べた研究では、300mg以上を用いたものが多く見られます。

ただし、必要な量は体質や妊活の状況によって異なるため、自己判断で増やすのではなく、医師や薬剤師に相談しながら取り入れると安心です。

また、製品を選ぶ際は、摂取量だけでなく「腸溶性」であるかも確認しておきましょう。

ラクトフェリンは胃酸の影響を受けやすいため、通常のサプリメントでは胃で分解されてしまうことがあります。そのため、腸まで届きやすいよう加工された「腸溶性カプセル」タイプを選ぶのがおすすめです。

ラクトフェリンは「何mg入っているか」だけでなく、「腸溶性タイプかどうか」も製品選びの大切なポイントです。

購入前にパッケージの表示を確認しておくと、自分に合った製品を選びやすくなります。

飲むタイミングと食事面のサポート

ラクトフェリンは、空腹時に飲むのが推奨されています。胃酸の影響を受けにくいタイミングで摂取することで、有効な成分が腸まで届きやすくなると考えられているためです。

研究では2〜3か月程度継続して摂取した例が多く、短期間で効果の有無を判断せず、一定期間続けてみてください。

また、サプリメントだけでなく、食事もあわせて意識すると、善玉菌が育ちやすい環境づくりにつながります。

オリゴ糖を含むさつまいも・大根・大豆・はちみつや、納豆・味噌・ヨーグルトなどの発酵食品、食物繊維を多く含む野菜を取り入れるのがおすすめです。

ラクトフェリンは、善玉菌のエサになる食品もあわせて取り入れることで、食生活全体からサポートできます。

サプリと食事の両方を意識すると、無理なく続けやすくなるでしょう。

妊活はパートナーと一緒に取り組むことで、生活習慣の改善にも前向きに取り組みやすくなります。

→男性側のサプリ選びについては、こちらの記事もチェックしてみてください。

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取り入れるときの注意点

ラクトフェリンは、摂取量やタイミングだけでなく、自分の体調や治療状況に合わせて取り入れることも大切です。

不妊治療を受けている方や、ほかの薬・サプリメントを飲んでいる方は、飲み始める前に医師や薬剤師へ相談しておくと安心です。

治療内容によっては、摂取量やタイミングを調整したほうがよい場合もあります。

また、体質によっては飲み始めにおなかがゆるくなることもあるため、気になる場合は少量から試してみるとよいでしょう。

そして忘れてはいけないのが、サプリメントだけに頼らないことです。

バランスのよい食事や適度な運動、十分な睡眠、ストレスケアといった生活習慣の積み重ねが、妊活の土台になります。

サプリメントはあくまで補助的なものです。自己判断で過剰に摂取したり中断したりせず、必要に応じて医師や薬剤師へ相談しながら取り入れましょう。

気になることがあれば一人で悩まず、まずは専門家に相談してみることをおすすめします。

また、ご自身の子宮内フローラの状態が気になる場合は、検査で現状を確認してみるのもひとつの方法です。

まとめ

ラクトフェリンは、子宮内フローラとの関わりが研究されており、ラクトバチルスが育ちやすい環境づくりをサポートする成分として注目されています。

臨床研究では、ラクトバチルス比率が高い方は、着床率や妊娠継続率が高い傾向にあることも報告されています。

妊活中のサプリメントを検討する際は、選択肢のひとつとして考えてみてもよいでしょう。

取り入れる場合は、腸溶性タイプを選び、一定期間継続しながら様子を見ることが大切です。

また、サプリメントだけに頼るのではなく、食事・運動・睡眠・ストレスケアといった生活習慣もあわせて見直していきましょう。

子宮内フローラが気になる方は、検査で現在の状態を確認したうえで、自分に合った取り組みを考えていくことをおすすめします。

焦らず無理のないペースで、できることから少しずつ取り入れていきましょう。

Fertility Journey(ふぇるじゃに)は妊活に取り組む方のためのサイトです。妊活に関するさまざまな情報をお伝えしていますので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。

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