妊活を始めたとき、友達に話すべきか迷うのは当然のことだと思います。話すことで得られる支えもあれば、人間関係に変化が生じる可能性も考えてしまいますよね。
それぞれの選択にはメリットとデメリットがあり、正解はひとつではありません。大切なのは、自分たちに合った方法を見つけることです。
妊活のこと、友達に言う？言わない？みんなはどうしてるの？
妊活について友達に話すかどうかは、本当に人それぞれです。迷うのは当然で、多くの人が同じような悩みを抱えています。
実際のデータや体験談を見ながら、どのような選択をしている人が多いのか見てみましょう。
実際に話す人・話さない人の割合ってどれくらい？
妊活について友達に話すかどうかは、個人の価値観や状況によって大きく分かれます。「誰にも話していない」という人もいれば、「仲の良い友達には伝えた」という人もいて、考えれば考えるほど、どちらにしようか悩んでしまうかもしれません。
妊娠報告の場合、半数以上が「安定期に入ってから伝える」というアンケート結果もあり、妊活や治療段階ではさらに慎重になる人が多い傾向があります。
SNSでの発信は控えめにし、親しい友達には個別に伝えるケースが多く、聞かれたら答えるというスタンスの人も一定数います。どの方法を選んでも、自分たちの気持ちを大切にすることが一番です。
みんなが「言う」時に気をつけていることは？
妊活のことを友達に話すとき、多くの人が相手の状況や気持ちを思いやった工夫をしています。相手が妊活中や不妊治療中の場合は特に配慮し、グループ全員に同じタイミングで伝えたり、返信不要なLINEでさらっと伝える工夫をしている人も少なくありません。
直接会って伝える人もいれば、LINEやメールなどの手段を選ぶ人も多く、伝え方にも気を配っています。
思いやりのある伝え方を心がけましょう。
「言わない」選択をする人の理由は？
妊活について友達に話さない選択をする人には、それぞれの理由があります。話すことで気を遣われたり、逆に話題を避けられるなど人間関係に変化が生じることを避けたいという声も少なくありません。
自分の妊活がうまくいっていない時や、友達が妊活中の場合は「余計な心配やプレッシャーを与えたくない」と考えて言わない人もいます。
話さないことで自分自身のストレスが減り、妊活に集中できるというメリットを感じている人もいて、どちらの選択も尊重されるべきものです。
妊活を友達に話すメリットってどんなこと？
妊活について友達に話すことで、自身の心の支えになったり、実際の生活面で助けになってくれたりと様々なメリットがあります。
もちろん個人差はありますが、多くの人が感じているポジティブな変化を見てみましょう。
気持ちを分かち合える・支え合える
妊活の悩みを友達と共有することで、共感や支えを得られる場合があります。「話せる人がいる」という安心感や孤独感の軽減につながることも少なくありません。
友達が妊活経験者であればアドバイスや情報をもらえることも。一人で悩んでいた時間がもったいなく感じるかもしれません。実際に同じような経験をした友達からの体験談は、医学的な情報とは違った心強さを与えてくれることもあるでしょう。
無理せず付き合い方を調整できる
妊活や治療の都合で飲み会や旅行を断る理由を説明しやすくなるのも大きなメリットです。体調や気分の波を理解してもらえるため、無理せず友人関係を続けやすくなります。
予定を調整したり、誘いを断る際の罪悪感が減るのも助かるポイントです。
理解ある友達の存在はかけがえのないものです。
オープンにすることで自分自身が楽になることも
妊活のことを隠し続けるストレスから解放されるのも、話すことの大きなメリットです。「実は自分も妊活中だった」と友達から打ち明けられることもあり、思わぬ仲間が見つかることもあります。
妊活や不妊治療に対する理解者が身近に増え、気持ちが軽くなる場合も多いです。
隠し事をしているような感覚がなくなり、自然体で友達と接することができるようになると、心の負担がぐっと軽くなることもあるでしょう。
妊活を友達に話すデメリットや注意点は？
妊活について友達に話すことは、思わぬデメリットや注意すべき点もあります。事前に理解しておくことで、話した後の変化にも冷静に対応できるでしょう。
気を遣われる・話題を避けられることも
妊活や不妊治療について話をすることで、友達から気を遣われすぎてしまったり、それゆえに話題を避けられることがあります。妊娠や子どもの話題を避けられることで、疎外感を感じる場合もあるでしょう。
また、相手も妊活中の場合、複雑な気持ちにさせてしまうこともあり、関係性が微妙になってしまうこともあります。
善意からの気遣いが、かえって距離感を生んでしまうこともあるのが難しいところです。
余計なアドバイスやデリカシーのない言葉に傷つくことも
「頑張って」「気にしすぎじゃない？」など、悪気のない言葉に傷つくケースが多いのも事実です。不妊治療経験者の約70％が、「周囲の何気ない一言に傷ついたことがある」というデータもあります。
相手が知識不足だと、誤解や偏見を受ける場合もあり、思わぬトラブルに発展することもあります。
善意の言葉でも傷つくことがあると覚えておきましょう。
伝えた後の関係性に変化が生じる可能性
妊活をオープンにしたことで、友達との距離感や付き合い方が変わることもあります。妊活や不妊治療に関する話題が中心になり、かえってストレスになる場合もあるでしょう。
「妊娠できた？」「治療どう？」など、頻繁に進捗を聞かれることが負担になることもあります。
今まで通りの関係性を維持するのが難しくなり、友達づきあいに疲れを感じることもあるかもしれません。
妊活を友達に伝えるときのコツや配慮って？
もし妊活について友達に話すことを決めた場合、伝え方にちょっとした配慮があると、お互いにとって良い結果につながりやすくなります。
相手の気持ちを思いやった伝え方のポイントを見てみましょう。
相手の状況や性格をよく考えてタイミングを選ぶ
相手が妊活中・不妊治療中の場合は特に慎重になる必要があります。直接会うよりもLINEやメールなどで伝えるのも一つの方法で、相手が自分のペースで受け止められるようにするのが大切です。
仲の良いグループ内で伝える場合は、できるだけ同じタイミングで伝え、ひとりだけ後回しにしないよう配慮することも重要です。
「自分が相手だったらどう感じるか」を想像して伝え方を考えることで、思いやりのある伝え方ができるでしょう。
さらっと簡潔に、事実だけを伝えるのが基本
「妊活を始めた」「治療をしている」など、事実を簡潔に伝え、相手の反応に委ねるスタンスが安心です。無理に詳細を語らず、相手が聞きたがった場合だけ少しずつ話すのも良いでしょう。
「特に気にしないで」「普通に接してくれると嬉しい」と一言添えると、相手も安心しやすくなります。
相手に負担をかけないような配慮を心がけましょう。
伝えた後も相手のペースや距離感を尊重する
妊活の話をしたあとは、相手がどう受け止めるかに時間が必要なこともあります。無理に反応を求めたり、話を広げすぎたりせず、相手のペースを大切にしましょう。
話題を必要以上に続けず、普段通りの会話に戻すことで、相手も気負わずにいられます。
「聞いてくれてありがとう」「無理に話さなくていいからね」といったさりげない言葉を添えると、相手への思いやりが自然に伝わります。
また、相手の様子をさりげなく気にかけつつ、必要に応じて距離感を調整する柔軟さも大切です。
まとめ
妊活について友達に話すか話さないかは、個人の価値観や状況によって決まる問題です。どちらの選択にもメリットとデメリットがあり、正解は一つではありません。
大切なのは、自分たちの気持ちや状況を第一に考えて、無理のない選択をすることです。
どちらを選んでも、自分たちらしい妊活を続けていきましょう。
妊活は長い道のりになることもありますが、友達との関係性についても焦らずに考えていけば大丈夫です。
