不妊治療は費用負担が大きく、頭を悩ませている人も少なくありません。治療が長期化するほど経済的な負担は重くなり、生活にも大きな影響を与えることがあるでしょう。
そんな方におすすめなのが、スルガ銀行の「不妊治療サポートローン」です。一体どんなローンなのか、気になる詳細をチェックしてみましょう。
不妊治療って実際どのくらいお金がかかるの？
不妊治療の費用は治療方法によって大きく異なります。保険適用により負担は軽減されたものの、治療の継続には計画的な資金準備が必要です。
実際に、どのくらいのお金がかかるのか詳しく見ていきましょう。
治療段階別の費用目安
治療段階別の費用目安を見ていきましょう。
| 治療法 | 保険適用後の自己負担額（目安） | 備考 |
|---|---|---|
| タイミング法 | 1周期あたり数千円~20,000円程度 | 検査や薬の内容で変動 |
| 人工授精 | 1回あたり約5,000円程度 | 診察・検査・薬代含め1万～1.5万円程度の場合も |
| 体外受精 | 1回あたり約2～6万円 | 採卵・胚培養・移植など全工程合計 |
| 顕微授精 | 1回あたり約1.5万円〜4万円 | 体外受精よりやや高額 |
これらの費用はすべて1回ごとにかかるもので、通院のたびに支払いが発生します。タイミング法については、病院に通う回数や薬を使うかどうかで費用に幅が出てきます。
また、先進医療やタイムラプス撮影といった特別な技術は保険がきかないため、1回あたり数万円から十数万円の自己負担になることもあります。
不妊治療費が高くなる理由は？
不妊治療費が高くなる主な原因は次のようなものがあります。
- 自由診療（保険適用外）が多かった
- 先進医療や新しい医薬品・技術を導入した
- 治療工程が多かった
- 施設の料金設定が高い
2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が大幅に拡大されたため、以前と比べて費用負担は軽減されています。それでも、治療内容や医療機関によって費用に差が出るのが現実です。
治療を始める前に、どの治療が保険適用になるのか、追加でかかる費用はどのくらいなのかを病院でしっかり確認しておくことが大切です。
薬代や検査費用も忘れずに
治療費以外にも、排卵誘発剤やホルモン補充療法の薬代で月1万円から3万円の費用がかかります。AMH検査や遺伝子検査など一部の検査は自由診療となるため、別途費用が必要です。
これらの費用を合計すると、月々の負担は決して軽いものではありません。治療期間が長期化するほど、家計への影響は大きくなっていきます。
スルガ銀行の不妊治療サポートローンって何？
「妊活をするためのお金が続かない」とお悩みの方には、スルガ銀行の「不妊治療サポートローン」がおすすめです。不妊治療に特化した商品であり、「治療費の不安を軽減できた」と好評です。
治療中の負担軽減と治療完了後の計画的返済を実現する独自のシステムをご紹介します。
治療中は利息だけでOK！
スルガ銀行の不妊治療サポートローンの一番の魅力は、「元金据置」という仕組みです。これは治療期間中、借りたお金の元本は返さずに利息だけ払えばいいという制度です。
据置期間は最大2年間設定でき、治療の状況に応じて最長7年まで延長することも可能です。とても柔軟に対応してくれるのが嬉しいポイントです。
具体的にどのくらい負担が軽いかというと、100万円を年4.0％で借りた場合、治療期間中の月々の支払いは約3,400円の利息のみ。この程度であれば、治療費以外の生活費を圧迫することなく、安心して治療に専念できるのではないでしょうか。
据置期間がいつ終わるかも、治療の完了時期に合わせて設定できるので、無理のないペースで返済計画を立てられます。
気になる金利は年4.0％～7.0％
スルガ銀行の不妊治療サポートローンの金利は年4.0％から7.0％の変動金利で、審査結果に応じて適用金利が決まる仕組みです。他の金融商品と比べてみると、かなりお得な水準に設定されています。
例えば、クレジットカードのリボ払い（年13.0％～15.0％）と比べると、圧倒的に低い金利で利用できます。同じような不妊治療ローンを扱っている他の銀行と比較すると、東京スター銀行が年7.8％、大垣共立銀行が年4.625％～4.875％となっています。
一つ注意したいのは、返済が遅れた場合の遅延損害金が年19.5％とかなり高く設定されていることです。せっかくの低金利メリットが台無しになってしまうため、計画的な利用を心がけることが大切です。
全国対応でWeb完結だから便利
スルガ銀行の不妊治療サポートローンは全国対応で、日本全国どこからでも申し込みができます。パソコンやスマートフォンから公式サイトにアクセスし、申込フォームに必要事項を入力するだけ。来店不要でWeb完結のため、忙しい治療期間中でも手続きが可能です。
本人確認書類や収入証明書、不妊治療の資金使途確認資料などの必要書類も、Web上でアップロードできます。審査は通常数日以内に結果がメールで届き、契約手続きもWeb上で完結します。
申込対象者の条件
スルガ銀行の不妊治療サポートローンは、多くの方が利用できるよう設計されています。基本的な条件をクリアすれば、雇用形態に関わらず申し込みが可能です。
本人または家族の不妊治療費用に限定されているため、資金使途は明確に定められています。
年齢の条件
借入時の年齢は20歳以上で、ローン完済予定時の年齢が82歳未満という条件があります。
消費者信用団体生命保険付きを選択する場合は、借入時の年齢が20歳以上65歳未満(ローン完済時のご年齢が76歳未満)が条件です。
安定した収入
安定した収入があり、継続した取引が見込まれる方であれば申込できます。
パートやアルバイトでも申込できますが、収入がない場合は、配偶者を申込者にしましょう。
資金使途の明確化
借入金は本人または家族の不妊治療費用に限定されています。治療費以外の生活費や他の医療費には利用できない点にご注意ください。
資金使途の確認は、通院している病院の診察券と病院のホームページ等の料金表で行います。見積書、領収書などの提出が必要になるケースもありますので、きちんと管理しておくと良いでしょう。
10万円から1,000万円まで！いくら借りられるの？
利用限度額は10万円から1,000万円までと幅広く設定されています。治療の内容や期間に応じて、必要な資金を確保することができます。
限度額決定の仕組み
限度額は、年収に対する借入比率や返済能力を慎重に審査して決定されるのが一般的です。資金使途や治療計画により柔軟に対応してもらえます。
初回の体外受精で100万円、複数回の治療で300万円など、実際の利用例は様々です。治療の進行に応じて限度額の増額相談も可能となっています。
治療計画が明確で返済能力に問題がなければ、必要な資金を確保しやすい設計になっています。
段階的な利用で負担を分散
カードローンの特性を活かして、必要な時に必要な分だけ借入することができます。治療のステップアップに合わせて段階的に利用することで、金利負担を最小限に抑えられます。
1万円単位で借入できるので、検査費用や薬代など、小額の出費にも利用しやすいです。
クレジットカードの利用限度額を気にせず利用できる
スルガ銀行の「不妊治療サポートローン」は、専用のカードを使って現金を引き出せるシステムです。
普段使っているクレジットカードを治療費の支払いに利用しなくて良いので、限度額を気にせずに使えるのがうれしいポイント。
高額になりがちな不妊治療でも、ローンのほうから必要な分をしっかり借りられるため、カードの残高を気にしながらやりくり…なんてこともありません。
お金を受け取る方法を3つから選べる
借入方法は専用カードでのATM借入、本人口座への振込、病院への直接振込の3つから選択できます。治療費の支払い方法に合わせて最適な方法を選ぶことができます。
病院への直接振込なら振込手数料が無料で、治療費の支払いもスムーズに行えます。
専用カードでATM借入
契約手続き完了後、専用カードが自宅に届きます。スルガ銀行ATMをはじめ、セブン銀行やゆうちょ銀行のATMでも利用できます。
カードがあればいつでも必要な時に借入できるため、急な出費にも対応できます。治療スケジュールの変更にも柔軟に対応可能です。
本人口座へ振込
本人名義の口座へ治療費を振り込むこともできます。一度自分の口座に振り込まれることで、用途ごとに資金を分けて管理しやすくなります。
治療費の支払いが確実に行えるため、支払い忘れの心配がありません。医療機関によっては振込での支払いを推奨している場合もあります。
病院への直接振込
スルガ銀行から直接病院へ治療費を振り込むこともできます。病院への直接振込は振込手数料が無料で、医療機関の口座情報があれば利用できます。
自分で支払う手間が省け、支払い忘れやミスの心配がありません。ローン利用目的がはっきりしているので、資金使途の証明もしやすいです。
返済方法も分かりやすい！計画的に返していこう
返済は毎月1日（銀行休業日は翌営業日）に指定口座から自動引き落としされます。スルガ銀行の普通預金口座の開設が必要ですが、引き落としのため返済忘れの心配がありません。
据置期間中の返済
据置期間中は前月の利用残高に対する利息のみが自動引き落としされます。元金の返済は据置されているため、月々の負担は大幅に軽減されます。
資金繰りに余裕を持たせることができるのは、大きなメリットと言えるでしょう。
据置期間終了後の返済
据置期間が終了すると、元金と利息を合わせた定額返済に移行します。返済期間は据置期間を含めて最長10年間で設定されます。
月々の返済額は借入残高と金利、返済期間により決定されます。
随時返済もOK
元金据置期間中も約定返済期間中も、ATMや振込による随時返済ができます。スルガ銀行やセブン銀行などのATMで手数料無料で返済ができます。
手元の資金に余裕があるときはいつでも繰上返済できるので、自分のペースで無理なく返済できるのは嬉しいですね。
スルガ銀行の不妊治療サポートローンをおすすめする人・しない人
スルガ銀行の不妊治療サポートローンは、治療期間中の負担軽減に特化した独自性の高い商品です。おすすめする人、慎重に検討すべき人について見ていきましょう。
おすすめする人の特徴
- 治療期間が長期化する可能性があり、治療中の月々負担を抑えたい
- 全国対応を重視し、Web手続きを好む
- 高額治療にも対応したい（限度額1,000万円まで設定可能）
- 忙しい治療期間中でも手軽に手続きしたい
- 治療に専念できる環境を整えたい
- 精神的な負担も軽減したい
このローンなら、元金据置期間で月々の負担を抑えながら治療を続けられます。全国どこからでもWebで手続きが完結し、限度額1,000万円まで設定できるので、高額治療にもしっかり対応できます。
治療は身体的にも精神的にも負担が大きいものですが、資金面での心配を軽減できれば、より安心して治療に取り組めるでしょう。月々の負担を抑えながら、必要な治療を受けられる環境を整えることは、大きな支えになるはずです。
慎重に検討すべき人の特徴
- 短期間で少額の治療予定がある
- 十分な貯蓄がある
- 地方銀行でより有利な条件がある
- 審査に不安がある
短期間で少額の治療であれば、わざわざローンを組まなくても他の方法の方がお得な場合もあります。また、十分な貯蓄があったり、お住まいの地域の地方銀行でもっと良い条件が見つかったりするかもしれません。
審査が心配な方は、事前に条件をしっかり確認しておくことが大切です。自分たちの状況に一番合った選択をすることが何より重要です。
まとめ
スルガ銀行の不妊治療サポートローンは、治療期間中の負担軽減に特化した商品です。最大の魅力は元金据置期間が設定されていることにより、治療中は利息のみの返済で済むことです。これにより月々の負担を大幅に抑えながら、治療に専念できる環境が整います。
金利年4.0％から7.0％という条件で、限度額1,000万円まで対応可能なので、高額治療にもしっかり対応できます。全国対応で手続きはWebで完結できるので、忙しい治療期間中でも手軽に申し込めるのも嬉しいポイントです。
不妊治療は身体的にも精神的にも大きな負担がかかる治療です。経済的な心配が少しでも軽くなることで、ご夫婦が前向きに治療に取り組める環境を作ることができます。自分たちの状況に最適な資金調達方法を選んで、一歩ずつ進んでいきましょう。
治療費の負担でお悩みの方は、ぜひスルガ銀行の「不妊治療サポートローン」を検討してみてください。きっと治療に集中できる環境が整うはずです。
