妊活中の方で「体を温めるために生姜を食べた方がいいの?」と気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
冷え対策として生姜を取り入れたいけど本当に効果があるのか、どのくらい食べればいいのか、不安に感じることもあると思います。
生姜の効果や上手な取り入れ方、注意点などをお伝えしますので、正しい知識を身につけ、無理なく妊活に取り入れていきましょう。よくある質問もまとめていますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
妊活中の冷え対策に生姜は効果あるの?
生姜は昔から体を温める食材として知られていますが、妊活にどのような効果があるのか気になりますよね。科学的な研究でも生姜の温め効果が確認されており、妊活中の冷え対策として取り入れることができます。
ただし、生姜だけで妊娠率が上がるわけではないので、食生活全体のバランスを大切にしながら取り入れていきましょう。
生姜が体を温める仕組みって?
農林水産省によると、生姜に含まれるジンゲロールという辛み成分に、血行促進作用があり、体を温める働きがあります。
さらに、生姜を加熱したり乾燥させたりすると、辛み成分がショウガオールに変化します。胃腸を刺激して内臓の働きが活発になるため、生姜を食べることで体の中から温められるのです。
これが生姜の「温め効果」の正体です。
生の生姜は体の表面を温め、加熱した生姜は内臓から体を温めてくれます。そのため、冷え性の改善には加熱した生姜がおすすめです。
冷えは妊活に悪影響なの?
体が冷えていると、血行が悪くなって子宮や卵巣に十分な栄養が届きにくくなる可能性があります。体を温めることで血流が良くなり、妊娠しやすい体づくりをサポートすると考えられています。
ただし、冷えを感じるかどうかは個人差があって、冷え性だからといって必ず妊娠しにくいわけではありません。
無理に体を温めようとしすぎず、自分が心地よいと感じる範囲で冷え対策をしていきましょう。
生姜を食べれば妊娠できるの?
残念ながら、生姜を食べれば妊娠できるという医学的根拠はありません。しかし、生姜は体を温める効果があるので、冷え対策やリラックスのための食材として取り入れ、食生活全体のバランスを整えていきましょう。
生姜だけに頼らず、いろいろな食材をバランス良く食べ、パートナーと一緒に健康的な生活を送ることが妊活の基本になります。
妊活中の生姜の取り入れ方とおすすめレシピ
生姜を毎日の食事に取り入れることで、無理なく冷え対策ができます。
簡単にできる方法から、料理に使う方法まで、色々な取り入れ方があるので、自分に合った方法を見つけてくださいね。
パートナーと一緒に楽しみながら続けられる方法を選ぶと良いでしょう。
1日にどのくらい食べればいいの?
農林水産省によると、1日の摂取量の目安は10グラムです。生姜ひとかけで10g程度で、親指の第一関節より少し大きいくらいのサイズです。
胃への刺激が強いので、生姜の食べ過ぎには注意が必要です。特に胃腸が弱い方は、いきなり大量に食べることは控えましょう。
| 生姜の量 | 目安 |
|---|---|
| 10グラム | 親指の第一関節より少し大きいくらい(1日の目安) |
| すりおろし | 小さじ2杯程度 |
| 薄切り | 5〜6枚程度 |
無理せず、自分の体調に合わせて調整してください。
簡単に取り入れる方法は?
毎日の生活で簡単に生姜を取り入れる方法として、生姜紅茶や生姜湯がおすすめです。紅茶やお湯に薄切りにした生姜を入れ、お好みではちみつを入れるなどするだけで、簡単に作ることができます。朝起きた時や、体が冷えていると感じた時に飲むと良いでしょう。
料理では、豚肉の生姜焼き、スープに入れる、炊き込みご飯に入れるなど、さまざまな使い方ができます。加熱することで、ショウガオールが増えて温め効果がアップするので一石二鳥です。
忙しい時はチューブを使って、時間がある時は生姜をすりおろすなど、無理なく続けられる方法を選びましょう。
おすすめの生姜メニューやレシピは?
妊活中におすすめの体が温まる生姜を取り入れたメニューをご紹介します。
生姜とネギのスープは、風邪の予防にもなって体がポカポカ温まります。作り方も簡単で、沸騰したお湯に鶏ガラスープ、すりおろした生姜とネギを入れて、溶き卵を入れるだけで完成です。
生姜入りの味噌汁もおすすめで、いつもの味噌汁に少しすりおろした生姜を加えるだけで出来ます。
甘いものが好きな方は、簡単に取り入れる方法としてご紹介した生姜紅茶や生姜湯と似ていますが、生姜はちみつレモンドリンクもおすすめです。お湯にすりおろした生姜、はちみつ、レモン汁を入れるだけで、甘くておいしい体が温まるドリンクになります。
パートナーと一緒に作って楽しむのも、妊活のストレス解消になりますよ。
生姜を食べる時の注意点は?
生姜は体に良い食材ですが、妊活中や妊娠中には気をつけたいポイントもあります。安全に生姜を取り入れるための注意点を知っておくことで、安心して続けられるようになります。
自分の体調に合わせて、無理のない範囲で取り入れることが大切です。
食べ過ぎるとどうなるの?
生姜は胃への刺激が強い食材なので、食べ過ぎると胃が荒れたり、胃痛を起こしたりする可能性があります。特に空腹時に大量に食べると、胃への負担が大きくなるので注意が必要です。
妊活中は体調管理が大切なので、適量を守って食べるようにしましょう。1日10グラムを目安にして、食べすぎないように気をつけてください。
体調が悪い時は無理せず、体の声に耳を傾けることが大切です。
妊娠してからも食べて大丈夫?
妊娠してからも、適量であれば生姜を食べても問題ありません。実は、つわりの時に生姜が吐き気を和らげる効果があるとも言われています。
ただし、妊娠中も食べ過ぎには注意が必要で、妊活中と同様に1日10グラム程度を目安にしてください。
妊娠が分かったら、産婦人科の先生に「生姜を食べても大丈夫ですか?」と確認しておくと安心です。
少しでも不安があれば、専門医に相談しましょう。
サプリメントで取る方がいいの?
さまざまな種類のサプリメントが発売されており、生姜が入ったサプリメンや妊活中の方向けのサプリメントに生姜やその成分が含まれているものもあります。
しかし、厚生労働省の情報サイトによると、現時点で妊娠率の向上が科学的に証明されたサプリメントはありません。また、妊活サプリメントに用いられている生姜などの生薬成分は、サプリメントとして摂取する必要性は不明です。
サプリメントで摂取するよりも、普段の食事から生姜を取り入れる方が安全で自然です。食事から取れば他の栄養素も一緒に摂取できるので、バランスの良い食生活につながります。
サプリメントに頼りすぎず、食生活を見直し健康的な生活を心がけましょう。
生姜以外の冷え対策も大切にしよう
生姜だけでなく、他にもいろいろな冷え対策があります。体を温める方法を組み合わせることで、より効果的に冷え性を改善することができます。
自分に合った方法を見つけて、ぜひパートナーと一緒に取り組んでいきましょう。
食事で体を温めるには?
生姜以外にも、体を温める食材はたくさんあります。
根菜類(にんじん、ごぼう、れんこんなど)や、ネギ、にんにく、唐辛子なども体を温める効果があるとされています。
温かいスープや鍋料理、味噌汁などを食べることで、体の中から温まります。冷たい飲み物や食べ物は控えめにして、温かいものを選ぶようにしましょう。夏でも常温や温かい飲み物を飲むことをおすすめします。
| 体を温める食材・食べ物 | 体を冷やす食材・食べ物 |
|---|---|
| 生姜、ネギ、にんにく、根菜類、唐辛子 | 生野菜(食べ過ぎ)、南国のフルーツ(バナナ、パイナップルなど) |
| スープ、味噌汁、鍋料理などの温かい食べ物など | 冷たい飲み物、アイスなど |
温かいものを意識して食べることは大切ですが、バランス良くいろいろな食材を食べるように心がけましょう。
生活習慣で気をつけることは?
冷え対策には、食事だけでなく生活習慣を見直すことが重要です。
お風呂にゆっくり浸かる、適度な運動をする、十分な睡眠を取ることが、体を温めるためには大切です。
お風呂はシャワーだけで済ませずに、湯船に浸かって体を温めましょう。38〜40度くらいのぬるめのお湯に15〜20分浸かるのがおすすめです。
軽いウォーキングやストレッチなどの運動も、血行を良くして体を温めてくれます。無理のない範囲で、パートナーと一緒に散歩するのも良いですね。
夜更かしせずに、しっかり睡眠を取ることも大切です。一見、睡眠は冷え対策と関係がないように思うかもしれませんが、体をしっかりと休めることで、体温調節機能が正常に働く様になります。
冷え対策グッズは使った方がいいの?
腹巻きやレッグウォーマー、カイロなどの冷え対策グッズも効果的です。
特にお腹周りや3つの首(首、手首、足首)を温めることで、温かい血液が全身に巡り、体が温まりやすくなります。
寒い季節の屋外ではマフラーや手袋を使ったり、屋内ではひざ掛けやモコモコの靴下などを使うのもおすすめです。
ただし、カイロを使う時は低温やけどに注意が必要です。直接肌に貼らず、インナーの上から貼るようにしましょう。
自分に合った冷え対策グッズを使って、快適に過ごしましょう。
よくある質問
生姜紅茶や生姜湯は毎日飲んでも大丈夫?
毎日飲んでも問題ありませんが、生姜の量には気をつけてください。
1日の生姜の摂取量は10グラム程度が目安です。生姜を入れる際はコップ1杯あたり、小さじ1/2杯程度にするのがおすすめです。
また、紅茶にはカフェインが含まれているので、妊活中はカフェインレスの紅茶を選ぶか、1日1〜2杯程度に抑えると良いでしょう。
夜遅くに飲むと眠れなくなることもあるので、午前中や昼間に飲むのがおすすめです。
生姜が苦手な場合はどうすればいい?
生姜が苦手な方は、無理に食べる必要はありません。
他にも体を温める食材はたくさんあるので、自分が好きな食材で冷え対策をすれば大丈夫です。ネギ、にんにく、根菜類、温かいスープや鍋料理などを食べることでも、体を温めることができます。
生姜の味が苦手でも、料理に少量混ぜることで気にならなくなることもあります。カレーやスープに入れると、生姜の風味が和らいで苦手な方でも食べやすくなります。
自分に合った方法で、無理なく冷え対策を続けていきましょう。
まとめ
生姜は体を温める効果があり、妊活中の冷え対策として取り入れることができます。1日10グラム程度を目安に、加熱した生姜を食事に取り入れることで、体の中から温めることができます。
ただし、生姜だけで妊娠率が上がるわけではなく、バランスの良い食事と健康的な生活習慣が何よりも大切です。
食べ過ぎには注意して、自分の体調に合わせて無理なく取り入れましょう。少しでも不安があれば、産婦人科や専門クリニックに相談することをおすすめします。
パートナーと一緒に毎日の食事や生活習慣を見直し、楽しく健康的な生活を送って妊活に取り組んでいけるといいですね。
Fertility Journey(ふぇるじゃに)は妊活に取り組む方のためのサイトです。妊活に関するさまざまな情報をお伝えしていますので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
