妊活を始めてみたものの、旦那さんの反応がどこか淡白で「本気で考えてくれているのかな……」と不安になることはありませんか。
基礎体温を測ったり、食事に気をつけたり、自分なりに頑張っているのに、
気づけば自分だけが焦っているように感じてしまう。そんな温度差に悩んでいる女性は、実はとても多くいます。
しかし、「やる気がない」ように見える旦那さんにも、言葉にできない戸惑いやプレッシャーを抱えていることは少なくありません。
この記事では、妊活中に夫婦の気持ちにズレが生まれやすい理由とあわせて、
実際に「話してよかった」「関係がラクになった」と感じた声かけや工夫をご紹介します。
妊活中の旦那がやる気ないと感じるのはなぜ?
「私ばっかり頑張っている気がする」「夫がどこか他人事に見える」という声は、妊活中の女性からよく聞かれる悩みです。
基礎体温の記録や食事管理、婦人科への通院など、自分はいろいろと頑張っているのに、夫との温度差を感じてしまうことがあります。そんな孤独感や焦りを抱くのは、決してめずらしいことではありません。
ただ、男性側にも戸惑いやプレッシャーがあり、必ずしも“やる気がない”というわけではないケースもあります。まずは、夫婦の間に温度差が生まれやすい背景について整理してみましょう。
男女で妊活への意識に差が生まれやすい
東京都妊活課の不妊・不育ホットラインによると、夫婦間の「温度差」に関する相談はとても多く寄せられているそうです。
「夫が検査に行ってくれない」「自分は子どもが欲しいのに、パートナーが乗り気でない」など、気持ちや考え方のズレに悩む声は少なくありません。
妊活は女性の体に直接変化が起こるため、どうしても女性のほうが当事者意識を持ちやすくなります。一方で男性は、「まだ先でいいのでは」「そこまで焦らなくても」と感じやすい傾向があり、その違いが温度差として表れてしまうのです。
決して「やる気がない」のではなく、妊活の捉え方が違うだけ。
そう考えるだけでも、少し気持ちがラクになるかもしれません。
カラダの変化を伴う女性のほうが切迫感を感じやすい
妊活中、生理が来るたびに「今月もダメだった…」と落ち込んでしまう方も多いのではないでしょうか。
基礎体温の記録や排卵日の予測、通院など、妊活をしている女性は日常的に自分の体と向き合う場面が多くなります。その分、焦りや不安を感じやすくなるのも自然なことです。
一方で男性は、自分の体に目に見える変化が少ないため、「いつか自然に授かるだろう」と比較的楽観的に考えやすい傾向があります。そのため、女性が感じている切迫感を、同じ温度感で共有するのは難しい場合もあるのです。
そう考えるだけで、相手の言動に対する見え方が少し変わってくるかもしれません。まずは、男女で妊活への関わり方や感じ方が異なることを知っておきましょう。
「他人事」に見えるのはプレッシャーの表れかも
旦那さんが妊活の話題を避けたり、どこか淡白に見えたりする場合、実は内心で強いプレッシャーを感じているケースもあります。
特にタイミング法では、男性は「この日に射精しなければならない」という、女性とは違った重圧がかかります。「うまくいかなかったら妻をがっかりさせてしまう」という不安から、あえて距離を取ろうとする人も少なくありません。
また、「自分には何もできることがない」と感じ、妊活から疎外されているような気持ちを抱く男性もいます。表面上は無関心に見えても、心の中では悩みや戸惑いを抱えている可能性があるのです。
夫の態度だけを見て「やる気がない」と決めつけるのではなく、言葉にできない本音があるかもしれない——
そんな視点を持つことも、夫婦で妊活を進めるうえで大切なポイントです。
実際に効いた声かけと伝え方のコツ
夫婦間で妊活への温度差があると理解した上で、次に悩みやすいのが「どう伝えればいいのか」という点です。
自分の気持ちを正直に話したつもりでも、言い方次第では相手が身構えてしまったり、喧嘩になってしまうことも……。
妊活を一人で抱え込まないためにも、気持ちが伝わりやすい声かけや伝え方を知っておくことが大切です。ここでは、妊活経験者の声をもとに、実際に効果を感じた伝え方のコツを紹介します。
「私は」を主語にして気持ちを伝える
「どうして協力してくれないの?」と責めるような言い方をしてしまうと、男性は攻撃されたと感じてしまい、気持ちを閉ざしてしまうことがあります。
効果的なのは、「私は」を主語にして自分の気持ちとして伝える方法です。
たとえば「どうして検査に行ってくれないの?」ではなく、「私は二人で一緒に進めていきたいと思っている」と伝えてみましょう。「私は」を主語にすると、相手を責めるニュアンスが薄れ、意見ではなく“気持ち”として受け取ってもらいやすくなります。
自分の本音を言葉にすることで、夫も「そういう気持ちだったのか」と理解しやすくなり、妊活への向き合い方が少しずつ変わっていくケースも少なくありません。
責めるのではなく「一緒に」の姿勢を見せる
男性は、物事を「問題解決のプロセス」として捉える傾向があります。そのため、「〇〇してほしい」という要求よりも、「一緒に〇〇を考えてみない?」という提案のほうが、主体的に関わりやすくなることがあります。
たとえば、「妊活の治療ができる病院について調べて」と頼むのではなく、「この妊活の記事、一緒に読んでみない?」と誘ってみてください。二人でできる小さな行動から始めることで、「妊活は夫婦で取り組むもの」という意識が芽生えやすくなります。
協力を求めるときは、「二人で」という視点を意識してみましょう。スケジュールを共有したり、クリニックの説明会に一緒に参加したりするだけでも、妊活への向き合い方が少しずつ変わっていくでしょう。
小さなことでも感謝を言葉にする
妊活中は、どうしても「うまくいかないこと」に意識が向きやすくなります。そんなときこそ、夫がしてくれたことに対して「ありがとう」を伝えることは、想像以上に大きな意味を持ちます。
「早く帰ってきてくれてありがとう」「話を聞いてくれてありがとう」
こうした小さな感謝の積み重ねが、夫の気持ちを前向きにし、妊活への関わり方にも良い影響を与えてくれます。
日頃の感謝を言葉にすることで、「自分もこの妊活にちゃんと関われている」という実感が生まれ、男性の当事者意識が少しずつ育っていきます。
反対に、感謝の言葉を伝えず要望だけが続くと、義務感が先に立ち、気持ちの距離が広がってしまうこともあります。
妊活を続けていくうえで大切なのは、結果だけでなく、夫婦の関係そのもの。だからこそ、どんなに小さなことでも、感謝の気持ちは言葉にして伝えていきましょう。
夫婦の足並みをそろえるための工夫
声かけを工夫することに加えて、日常生活のなかで取り入れられる「仕組みづくり」も、妊活を続けていくうえでは大切なポイントです。
妊活は長期戦になることも多く、気持ちの浮き沈みが起こりやすかったり、モチベーションを保つのが難しかったりするものです。ふたりで無理なく同じ方向を向いて進める環境を整えておくことで、精神的な負担を減らすことにつながります。
ここでは、夫婦の足並みをそろえるために、今日から実践できる具体的な方法をご紹介します。
妊活の知識を一緒に学ぶ時間をつくる
妊活に関する知識は、どうしても女性のほうが詳しくなりがちです。情報収集を妻だけが担い、夫に「伝える」形が続くと、夫は受け身になってしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、妊活について「一緒に学ぶ時間」をつくることです。
記事を共有したり、動画を一緒に見たりなど、難しいことをする必要はありません。「この記事わかりやすかったよ」と声をかけて、一緒に並んで読みながら感想を話すことができれば、より理解が深まりやすくなります。
| 情報共有の方法 | メリット | ポイント |
|---|---|---|
| 記事やサイトを一緒に読む | 同じ情報を共有しやすい | 並んで見ながら感想を言い合う |
| クリニックの説明会に一緒に参加 | 専門的な知識が得られる | 男性向けの情報も聞ける |
| 妊活アプリを共有 | スケジュールを可視化できる | 生理周期や排卵日を夫も把握 |
| 本を一緒に読む | 体系的に学べる | お互いに気になった箇所を話し合う |
知識を「教える」のではなく、「一緒に知る」。その体験が、夫婦のコミュニケーションを自然に深めるきっかけになります。
夫婦で同じ情報に触れることで、「自分たちは同じ方向を向いている」という安心感が生まれ、妊活への向き合い方も少しずつそろっていくでしょう。

話し合いのルールを決めておく
妊活の話題になると、つい感情的になってしまうこともありますよね。デリケートな内容だからこそ、話し合うはずが、すれ違いやケンカになってしまうケースも少なくありません。
そこでおすすめなのが、あらかじめ「話し合いのルール」を決めておくことです。
たとえば「相手の話を最後まで聞く」「否定から入らない」「その場で結論を急がない」といった、シンプルなルールで十分です。これだけでも、会話の雰囲気は大きく変わってきます。
また、話し合いの前にお互いの気持ちを紙に書き出しておくのもおすすめです。自分の考えを整理してから伝えることで、感情的になりにくくなり、落ち着いて話し合いやすくなります。
夫婦だけで抱え込まず、必要に応じて外の力を借りることも大切です。話し合いのルールを決めておくことで、妊活という難しいテーマにも、少しずつ冷静に向き合えるようになりますよ。
二人だけの時間を大切にする
妊活が長くなると、どうしても「妊娠すること」だけがゴールになってしまいがちです。気づけば会話も予定も妊活中心になってしまっていることもあるかもしれません。
でも、妊活以外の楽しい時間を共有することこそ、夫婦の絆を保つうえでとても大切です。「妊活のためだけに一緒にいる夫婦」ではなく、「一緒にいて楽しい夫婦」でいることが、結果的に妊活を続ける力になります。
妊活をきっかけに夫婦仲がぎくしゃくしてしまっては本末転倒です。
ときには妊活のことを忘れて、デートをしたり、ゆっくりおしゃべりをしたり……。二人の時間を楽しむ余裕を持つことで、心にゆとりが生まれ、夫婦関係もより良い方向に向かっていくでしょう。
まとめ
妊活中に旦那さんが「やる気がない」ように見えるとき。その裏には、夫婦の温度差やプレッシャー、言葉にできない戸惑いが隠れていることも少なくありません。
男女で妊活への捉え方が違うのは、とても自然なことです。どちらかが間違っているわけではなく、感じ方や向き合い方が違うだけなのです。
知識を一緒に学ぶ時間をつくったり、話し合いのルールを決めたりすることで、少しずつ夫婦の足並みはそろっていきます。
声かけや関わり方を工夫することで、「二人で進んでいる」という実感も持ちやすくなるでしょう。
妊活は、夫婦ふたりで取り組むものです。焦らず、お互いの気持ちを尊重しながら、自分たちらしいペースで進んでいってくださいね。
Fertility Journey(ふぇるじゃに)は妊活に取り組む方のためのサイトです。妊活に関するさまざまな情報をお伝えしていますので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
