妊活を始めると、想像以上に費用がかかることに驚く方も多いのではないでしょうか。不妊治療は保険適用になったとはいえ、まだまだ自己負担の部分が大きいのが現実です。 「お金が続かない…」と諦めてしまう前に、妊活ローンを検討してみてはいかがでしょうか。
「妊活ローン」を利用すれば、費用面の不安を軽減して治療に集中できます。銀行の妊活専用ローンから医療ローンまで、様々な選択肢と活用方法を詳しく解説していきます。
妊活ローンは本当に使えるの?どこで借りられるか基本をチェック
妊活ローンは比較的新しい商品のため、取り扱いしているところはまだ限定的です。妊活の資金が必要になったときどこで借りられるのか、チェックしておきましょう。
銀行が提供する妊活専用ローンってあるの?
まずは、妊活ローンを取り扱っている金融機関の例を見ていきましょう。
【銀行系】
【労働金庫系】
銀行では、妊活に特化した専用ローンを提供している金融機関がいくつかあります。四国労働金庫の「妊活サポートローン~てとて~」は勤続年数1年以上で前年度年収が150万円以上の方が対象となっており、比較的利用しやすい条件設定です。
スルガ銀行の「不妊治療サポートローン」は全国から24時間Web申込可能で来店不要という利便性の高さが魅力です。忙しい治療スケジュールの中でも手続きを進められます。
池田泉州銀行や大垣共立銀行、静岡労働金庫など複数の金融機関でも、妊活専用ローンを取り扱っています。 お住まいの地域で利用できる銀行を一度調べてみてください。
一般的な医療ローンでも妊活費用に使える
妊活専用ローンがない地域でも、病院と提携している信販会社での医療ローン・メディカルローンを活用する方法があります。医療ローンは不妊治療や体外受精などの保険適用外治療にも利用可能で、多くの金融機関で取り扱いがあります。
他にも、資金使途が自由なフリーローンや、限度額内で繰り返し利用できるカードローンなども不妊治療に使えます。自分の状況に応じて最適なものを選びましょう。
妊活にかかる費用相場を知っておこう
妊活にかかる費用は、検査や治療内容、回数、保険適用の有無によっても大きく異なります。ここでは、主な費用の目安をまとめました。
治療内容 | 費用相場(1回) | 保険適用後の目安(1回あたり) |
---|---|---|
タイミング法 | 5,000~20,000円 | 保険適用で数千円~1万円程度 |
人工授精 | 10,000~30,000円 | 保険適用で約5,000~15,000円 |
体外受精 | 200,000~600,000円 | 保険適用で約150,000~200,000円 |
顕微授精 | 150,000~430,000円 | 保険適用で約150,000~210,000円 |
卵子凍結 | 200,000~600,000円 | 保険適用外 |
妊活を始める際は、基本的な検査費用や初期費用が必要となります。治療にかかる費用は、治療内容や回数、医療機関によって大きく変わるほか、保険適用の有無によっても異なるため、治療を始める前に医療機関で詳しく確認しましょう。
現在は保険適用により、体外受精や顕微授精などの高度な治療も以前より大幅に安くなり、経済的負担は軽減されています。ただし、保険適用には回数制限が設けられており、治療や薬剤によっては保険適用外のものもあります。
そのため、追加治療が必要になった場合は自己負担が発生する可能性があることを知っておきましょう。
妊活ローンの申込み方法と審査のポイントを詳しく解説
妊活ローンの申込みには事前準備が重要です。必要書類を整え、審査のポイントを理解しておくことで、スムーズに手続きを進めることができます。
審査から融資実行までの流れを把握して、計画的に申込みを行いましょう。
申込み時に必要な書類を事前に準備しておこう
妊活ローンの申込みには複数の書類が必要になります。本人確認書類として運転免許証・健康保険証・マイナンバーカード等が基本的に必要です。
不妊治療に関する診断書のコピーや受診する病院の診察券が資金使途確認のため必要になることが多いため、事前に準備しておきましょう。 収入確認書類として源泉徴収票等や勤続年数確認書類として健康保険証等も求められる場合が多いです。
審査で重視されるのは「返済能力」がメイン
妊活ローンの審査では、きちんと返済できるかどうかが一番大切なポイントです。年収や勤続年数、信用情報をチェックされるので、安定した収入があることが重要です。
18歳以上で安定した収入があれば、学生やフリーターでも使える可能性があります。正社員以外でも、パートやアルバイトで継続的に収入があれば審査対象になるので、雇用形態に関係なくまずは相談してみてください。
申込みから融資実行までの流れを把握しておく
妊活ローンの一般的な流れは「Web申込み→仮審査→正式申込み・契約→融資実行」になります。仮審査で承認されたら、正式申込みと契約手続きに進むステップです。
治療費は、病院・クリニックへの直接振り込みが選べる場合もあり、手続きがスムーズに進みます。治療費の支払いタイミングに合わせて手続きできて便利です。
急な治療開始にも慌てないよう、早めの準備と手続きをおすすめします。余裕を持ったスケジュールで準備しておくことが大切です。
失敗しない妊活ローンの選び方と注意すべきポイント
妊活ローンを選ぶ際は、金利だけでなく返済条件や将来の負担も考慮することが大切です。
借りすぎによるリスクを避け、自分に合った条件のローンを選択するためのポイントを解説します。
金利と返済条件を必ずチェックして比較検討する
妊活ローンの金利は種類によって大きく異なります。銀行系医療ローンは2.5〜10%程度、信販系は4〜14%程度の金利設定が一般的です。
銀行系ローンは審査が少し厳しいですが、他のローンより低金利で借りられるのがいいところ。信販系ローンは銀行系よりも金利が高めですが、審査が通りやすくて早いのが特徴です。
妊活専用ローンは年1.85〜7.5%程度と比較的低金利になっているので、使える場合は検討してみる価値があります。
ローンを選ぶ時は、表示されている金利だけではなく、保証料込みの実質金利で比較するのが大事です。事務手数料や繰り上げ返済手数料などもチェックしておきましょう。
借りすぎに注意!返済計画は慎重に立てよう
妊活ローンを使う時は、返済計画をしっかり立てることが大切です。妊活はただでさえ心身への負担が大きいもの。借金が多くなりすぎると、治療による身体的な負担に加えて金銭的・精神的なストレスも増えてしまって、妊活にとって大敵のストレスがさらに増えてしまいます。
返済が長期間に及ぶ可能性もあるので、負担が続くリスクも考えておく必要があります。治療がうまくいって妊娠・出産した後も返済は続くので、将来の家計への影響もきちんと考えておきましょう。
資金使途自由ローンと妊活専用ローンの違い
妊活は、予想以上にお金がかかるもの。そんな時に検討するローンにも種類があります。フリーローンは年2.0~15.0%、妊活専用ローンは約3.9~7.0%が主流となっており、専用ローンの方が断然低金利です。
フリーローンは教育や旅行など幅広い用途に使えて便利ですが、妊活ローンは不妊治療の医療費だけに限定されて資金使途が限定されているという違いがあります。手続きが面倒に感じるかもしれませんが、その分金利面で優遇されています。
まとめ
妊活ローンは銀行の専用ローンから医療ローンまで、いろいろな選択肢があります。妊活専用ローンは低金利で利用しやすい条件が設定されているので、チェックしてみましょう。
妊活は、治療のことだけでなくお金の心配もあって本当に大変だと思います。しかし、妊活費用の不安を解消することで、治療に集中できる環境を作ることができます。お金が続かないからという理由で諦めてしまう前に、妊活ローンを検討してみてください。
妊活ローンなら、スルガ銀行の「不妊治療サポートローン」がおすすめです。年4.0%~7.0%という低金利で最大1,000万円まで利用可能。全国から24時間Web申込み・来店不要で契約完結という便利さも魅力です。治療中は利息のみの返済で良いので、治療に専念できるでしょう。
妊活は心身ともに大変な時期だからこそ、少しでも負担を軽くできる選択肢があることを知っておいてくださいね。