妊活をしていると、どんな食べ物を摂れば妊娠しやすくなるのか気になるもの。妊活中の食生活は妊娠力に直結する重要なポイントです。
必要な栄養素をしっかりと摂って、体を妊娠しやすい状態に整えることで、妊活の成功率をぐっと高める可能性があります。毎日の食事を少し見直すだけで、妊娠への道のりが変わるかもしれません。
妊活に効く栄養素ってどんなもの?
妊活中に摂りたい栄養素にはそれぞれ重要な役割があります。妊娠しやすい体づくりに欠かせない栄養素を知って、効率的に摂取していきましょう。
妊活中に特に大切な栄養素は?
葉酸は胎児の神経管閉鎖障害リスクを下げるため、妊活中から積極的に摂取したい栄養素です。妊娠に気づく前から必要な栄養素なので、妊活を始めたらすぐに摂取をスタートしましょう。
葉酸は胎児の細胞分裂やDNA合成を助け、先天性異常の予防に重要な栄養素です。妊娠初期から特に必要量が増えるため、意識的に摂取することが推奨されています。
鉄分は血液を作り、貧血予防だけでなく卵子の質の向上にも関わります。全身に酸素を運ぶ役割を担い、妊娠中は不足しやすいため積極的に摂取することが大切です。
活性酸素から体を守り、妊娠力アップに欠かせない栄養素です。
どんな食材から摂れるの?
葉酸はほうれん草、ブロッコリー、アボカド、枝豆などの緑黄色野菜や果物に多く含まれています。毎日の食事に意識して緑の野菜を取り入れるだけで、葉酸摂取量をアップできます。
鉄分はレバー、小松菜、ひじき、納豆、赤身肉などに豊富に含まれています。特に動物性の鉄分は吸収率が良いので、効率的に摂取できます。
ビタミンEはアーモンド、かぼちゃ、アボカド、ブロッコリーなどに多く、普段の食事に取り入れやすい食材ばかりです。
たんぱく質や亜鉛も必要なの?
たんぱく質は肉、魚、卵、大豆製品などに多く、体の基礎を作る重要な栄養素です。卵子や精子の原料となるアミノ酸を供給するため、妊活中は特に重要になります。
亜鉛は牡蠣、レバー、うなぎ、ごまなどに含まれ、卵子や精子の形成やホルモンバランスに関与しています。不足すると妊娠力が低下する可能性がありますが、無理して食べるのは負担がかかるので、自分の体調と相談しながら食べていきましょう。
単一の栄養素だけでなく、全体的な栄養バランスを意識しましょう。
妊活中に積極的に摂りたい食材は?
妊活中は体を温めて血流を良くする食材や、栄養価の高い食材を選ぶことが大切です。毎日の食事に取り入れやすい食材を中心に紹介します。
体を温める食材ってどんなもの?
しょうが、にんじん、たまねぎ、納豆などは体を温める効果があり、妊活中におすすめです。体温を上げることで血流が良くなり、卵巣や子宮の働きもアップします。
発酵食品(納豆、味噌、ヨーグルトなど)は腸内環境を整え、免疫力アップにもつながります。腸内環境が整うとホルモンバランスも安定しやすくなるでしょう。
温かいスープやお味噌汁に野菜をたっぷり入れると、効率よく栄養が摂れる上に、体も温まって一石二鳥です。
オメガ3脂肪酸は妊活に良いの?
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)は卵子や精子の質向上に役立ち、青魚や亜麻仁油、えごま油に多いです。細胞膜を柔らかくして、卵子や精子の機能を高める効果が期待できます。
オメガ3は抗炎症作用もあり、ホルモンバランスを整える効果があります。慢性的な炎症は妊娠の妨げになるため、積極的に摂取したい栄養素です。
サバ、イワシ、サンマなどの青魚がおすすめです。
妊活中におすすめの献立例は?
具だくさん味噌汁(ほうれん草、にんじん、さつまいも、豆腐など)は葉酸・鉄・ビタミンを一度に摂取できます。一杯の味噌汁に複数の栄養素を詰め込めるので、忙しい日にもぴったりです。
魚は焼くと脂が出てしまい、オメガ3脂肪酸が流出してしまうので、マグロやサーモンに脂質吸収を高めるオリーブオイルをかけたカルパッチョやきのことブロッコリーを合わせたホイル焼き、煮魚が特におすすめです。
主菜に赤身肉や魚、卵焼き、副菜にブロッコリーやアボカドのサラダを組み合わせると、バランスの良い食事になります。彩り豊かな食事は見た目も楽しく、食欲もアップします。
玄米や雑穀米を主食にするとミネラルや食物繊維も補えるので、白米から少しずつ切り替えてみるのもおすすめです。
妊活中に避けたい・注意したい食材は?
妊活中は摂りたい食材だけでなく、避けるべき食材も知っておくことが大切です。リスクを避けて、安全に妊活を進めていきましょう。
生ものや加熱不十分な食品はNG?
生卵や生肉はサルモネラ菌やトキソプラズマ感染のリスクがあり、流産や胎児への影響が懸念されます。感染症は妊娠の継続に影響する可能性があるため、十分な注意が必要です。妊活中からしっかりと加熱して食べることをお勧めします。
加熱されていないナチュラルチーズや生ハムもリステリア菌感染のリスクがあります。加熱したチーズや調理済みのハムを選ぶようにしましょう。
妊活中は加熱調理を心がけましょう。
トランス脂肪酸や加工食品はどうして避けるの?
トランス脂肪酸(マーガリン、菓子パン、揚げ物など)は排卵障害や妊娠率低下のリスクがあります。細胞膜の機能を低下させて、卵子や精子の質に悪影響を与える可能性があるため注意が必要です。
インスタント食品やレトルト食品は添加物や塩分が多く、健康維持のためにも控えめにしましょう。手作りの食事を心がけることで、体に優しい妊活ができます。
ファストフードやスナック菓子も妊活中は控えるのがベターです。栄養価が低く、余分な添加物が多く含まれています。
アルコールやカフェインはどのくらいならOK?
アルコールは妊娠率低下や胎児への影響があるため、妊活中は控えるのが望ましいです。妊娠に気づく前から胎児に影響する可能性があるため、妊活開始と同時に禁酒をおすすめします。
カフェイン(コーヒー、紅茶、緑茶など)の過剰摂取は、妊娠率低下や胎児への影響が指摘されています。1日1~2杯程度に抑えましょう。
妊活中の食生活で気をつけたいポイントは?
食材選びだけでなく、食事のバランスやサプリメントの使い方、生活習慣も妊活には重要です。総合的なアプローチで妊娠力をアップしていきましょう。
サプリメントは使ってもいいの?
食事だけで栄養素が不足しがちな場合は、サプリメントの活用も有効です。現代の食生活では必要な栄養素を全て食事から摂るのは困難なため、上手に活用しましょう。
葉酸サプリは妊娠1ヶ月前から摂取するのが推奨されています。食事からだけでは不足しがちな栄養素を効率的に補うことができます。
過剰摂取にならないよう用法・用量を守ることが大切です。医師や薬剤師に相談して、適切なサプリメントを選びましょう。
食事のバランスはどう整える?
主食・主菜・副菜をそろえ、いろいろな食材をバランスよく摂ることが基本です。一汁三菜を心がけることで、自然とバランスの良い食事になります。
野菜や果物、海藻、きのこ類も積極的に取り入れましょう。これらの食材にはビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富に含まれています。
体を温める食材を中心に選ぶことがポイントです。
食事以外で気をつけることは?
規則正しい生活リズムや適度な運動も妊活には大切です。質の良い睡眠とバランスの取れた食事で、ホルモンバランスが整いやすくなります。
ストレスを溜めすぎず、リラックスして食事を楽しむことも妊娠力アップにつながります。食事の時間を大切にして、ゆっくりと味わって食べましょう。
夫婦で協力して食生活を見直すのがおすすめです。パートナーと一緒に取り組むことで、妊活へのモチベーションも維持しやすくなります。
まとめ
妊活中の食生活は、妊娠力アップの重要なカギを握っています。葉酸、鉄分、ビタミンE、たんぱく質、亜鉛などの栄養素を意識的に摂取することで、妊娠しやすい体づくりができます。
体を温める食材やオメガ3脂肪酸を含む食品を積極的に取り入れ、生もの、トランス脂肪酸、過度なアルコール・カフェインは控えることで、より安全で効果的な妊活が可能です。
夫婦で協力して取り組むことで、妊活の成功率もアップします。
毎日の食事を見直すことで、妊娠への道のりが変わるかもしれません。無理をせず、できることから始めて、妊娠しやすい体づくりを進めていきましょう。
Fertility Journey(ふぇるじゃに)は妊活に取り組む方のためのサイトです。妊活に関するさまざまな情報をお伝えしていますので、ぜひ他の記事も読んでみてくださいね。
